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「なりやまあやぐ」とは

なりやまあやぐは、宮古を代表する民謡のひとつ。

その旋律がゆったりしていることもあって、三線の入門歌として広く歌われている。

しかし、その歌は、プロをもってしても「満足に歌えることはない」と言わしめるほど、奥が深い。

古くは、明治から大正の時代に友利集落で即興歌として歌われていたことが今に伝えられている。

​友利集落のイムギャーには、「発祥の地」としての歌碑も建立されている。

 

「なりやまあやぐ」の作詞・作曲者は定かではありませんが、「なりやまあやぐ調査委員会」の調査の結果、宮古島の城辺字友利が発祥の地だということ、1864年にはすでに友利で歌われていたということがわかっています

 

「なりやま」は「慣れているヤマ」のことで、「あやぐ」は「うた」のこと。

「ヤマ」とは「ひとの集まるところ」を指し、海でもひとが集まるところであれば「ヤマ」と言う。

「なりやまあやぐ」は「慣れていることでも油断してはならない」という教訓歌として知られていますが、「教訓歌でもあり、恋唄でもある」とのことです。

歌の大意

 1 慣れているヤマへ行っても染まってはいけませんよ

 

 2 慣れているヤマへ行き、女性に惚れてしまって
   仕事をしなくなってはいけませんよ

 3 馬に乗ったら手綱を許してはいけません。
  
 美しい女性の屋敷へ行っても心を許してはいけませんよ

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